自己紹介
大阪医科大学三年生の白川誠です。私は元々研究医になろうと考えていた訳ではありませんでした。小学生の頃に見たドラマの影響で、研究者に興味がありました。高校生になり将来何をしたいかと考えた時に、私は薬の研究がしたいと漠然と思い、薬学部に入ろうと考えていました。この時はまだ医学部に入ったら医者になるというイメージが強く、学力も無かったため医学部に行くという選択肢はありませんでした。浪人をしている間に学力がつき、医学部もいけるかもしれないレベルになって初めて医学部に目を向けてみてそこでようやく研究医という道もあることを知りました。薬学部よりも研究医の方がやれることが広いのではないかと思い、現在研究医コースで入学しました。その後、薬理学教室の方に所属させていただくことになりました。
研究関連の活動
大学2年生の時には関西5医科大学研究医養成コースコンソーシアムに参加させていただきました。その時は研究はまだあまり進んでいなかった為、他の学生や先生方の研究発表を聞かせていただきました。まだ知識が不足している為、理解が追いつかないものもありましたが、興味が出るような面白い研究もありました。現在、私は細胞の培養をして、試薬を使ってどんな反応が出るかというin
vitro な研究を行わせて頂いている一方で、マウスを用いて試薬に対する反応を見るようなin vivo な研究を見させて頂いている所です。研究を進めていくうちに、理想通りにはなかなかいかず、コンソーシアムの発表で見たような上手いデータをとるということは難しいと実感することになりました。試薬を一ヶ所入れ損ねている場所が出てしまうような明らかなミスをしてしまったり、試薬はきちんと入れる事ができていても、データのばらつきがそこそこ大きく出てきてしまい、誤差が大きいことによってそのデータが求めている結果であると言うことが難しいということがよくあります。操作を上手にするということはデータをとる上で重要な事である為、熟練することが大切であると感じ、まだまだ慣れてはいないのだろうと感じています。
将来の抱負
新型コロナウイルス(COVID-19)が流行している今、病院では次々と出されている論文を読みながら患者の治療をしているという話を聞くようになりました。そのことから、論文の情報というものは医者にとっては大事なものであり、治療方針を決めることや、新しい治療法などより多くの人を救う手助けになると感じるようになりました。しかしその一方で、COVID
-19が流行り始めたばかりの情報が少ない頃に出された論文は母数が少ないことによる偏った情報をもとに作られた為にバイアスがかかり、正しい情報とは言えないような論文も出てきてしまったことから、情報の分析の仕方というデータをどういう風に解釈するのかということが大事だと考えるようになりました。
将来は何の研究をしていくのか、何の専門の研究をしていくのかはまだ決まっていません。だからこそ今はどんな研究でも大事であると思えるデータのばらつきが出来るだけ出ないような操作の仕方やデータの使い方を学んでいこうと思います。そして、新しく発見したこと、又はより良い治療法や現在の治療の欠点などの知識の結晶ともいえる論文の一つとなれるようなものが出来るようになればと思っています。
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