*第9回* (H24.7.26 UP) | 前回までの掲載はこちらから |
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今回は大阪大学での取り組みについてご紹介します。 |
大阪大学医学研究者育成プロジェクト・「MD研究者育成プログラム」 |
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文責:大阪大学医学部医学科教育センター特任助教・MD研究者育成プログラム専任教員 河盛 段 先生 |
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【はじめに】 大学医学部は医師養成により現在の医療崩壊に対応するのはもちろんのこと、未来の医学・医療の発展に対する責務があり、このためにはより一層の基礎医学の振興が不可欠といえます。しかし近年、初期臨床研修義務化等の影響もあり医学部卒業者(Medical Doctor; MD)で基礎系大学院に進学し、基礎医学の研究・教育の道に進む者が大幅に減少している現状であります。すなわち、アカデミズムを追求する学問と教育の府である大学医学部において、医学研究者及び教育者を志す者が減少していることは、将来の医学・医療の発展にとって重大な問題となってくると考えられます。 そこで、大阪大学医学部ではこれらの問題に対応し、基礎医学研究・教育のみならず医学界のリーダーとなる国際的な視野を有する研究者を育成するための教育カリキュラムとして、「MD研究者育成プログラム」を平成21年度より設置し、医学研究者育成に取り組んでおります。 【本プログラムの目的】 本プログラムにおいては、世界をリードする研究能力と国際的視野を兼ね備えた医学研究者を養成することを目指し、医学部医学科の学生に対して入学後早期より基礎医学研究に参加する特別教育プログラムを実施しています。すなわち、学部学生の期間中に通常の医学部医学科教育カリキュラムと併行し基礎医学研究の基本的能力を習得させ、将来の医学研究に対する素地とすることを目的といたしました。さらに医学部卒業後は早期に基礎医学系博士課程大学院進学にて研究を続行することにより博士号学位取得を目指し、将来の医学研究者を養成するものであります。 【本プログラムの概要】 本プログラムでは1年次前期にまず生命科学入門コース(選択制)を開講し、基礎医学系教室各教授の講義による基礎医学研究紹介を行っています。次いで1年次後期には、学生が聴講し興味を持った教室を一ヶ月単位で見学・体験する短期研究室体験を実施しています。2年次には1年間一つの教室に体験配属し、生命科学研究の基礎を体験・修得させるとともに、今後の基礎研究に対する動機、意欲を養います。 2年次終了時に、3年次からの本プログラム参加学生(各学年10名程度)を選考します。選考された学生を希望する基礎医学系教室に配属させ、独自のプロジェクトをもって医学研究を開始させます。以降は教室での研究活動を通じ研究手法、論理的思考能力、プレゼンテーション能力などを教育します。また、医学英語教育を重視し、海外留学や国内外の学会での発表も奨励しています。プログラム参加学生が医学部卒業までに研究プロジェクトを修了し、論文作成、研究発表することを目標として研究活動を支援、推進します。 【MD研究者育成プログラム関西コンソーシアム】 本プログラムでは、本学以外の大学との連携を目的に、大阪市立大学医学部、岡山大学医学部、徳島大学医学部と関西コンソーシアムを結成し、国内留学、共同研究、学生・教員の交流、合同発表会など包括的な医学研究教育推進を予定しています。今後、定期的な学生交流会、研究発表会を行うとともに、大学間協定の締結や研究の流動性の向上などに努めていく予定です。 【本プログラムの特徴など】
【プログラムの現況(平成24年5月現在)】
【プログラムから学生へのサポート状況】
【プログラムの今後の方針など】
【大阪大学大学院医学系研究科・医学部HP】
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